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昨年52歳で筋肉の世界大会を制した「遅咲きの狂い咲き」松本美彦の今年の気になる動向とは!?

2021年、新型コロナウイルスが世界で流行する中、日本国内では感染症対策を講じた中でボディビルなどの大会が開催。それは世界も同じで、2020年はほとんど大会が開催されなかった世界のボディビル先進国でも同じく大会が開催された。

目標は日本クラス別選手権のタイトル

日本のボディビルにおける昨シーズンの流れは、8月上旬に行われた『ジャパンオープン選手権』にてそろそろ優勝と期待をされていた松本美彦がボディビルで優勝。その後、日本の体重別王者を決めるかつ、世界選手権への出場権をかけて争われる『日本クラス別選手権』にて松本は75㎏以下級に出場し、日本選手権のファイナリストがいる中5位に入賞。そして9月19日(日)に行われた『日本マスターズ選手権』では50歳以上70㎏超級で優勝するも、オーバーオールで東京ボディビル選手権のトップメンバーである土金正巳に敗れた。昨年の国内大会の締めくくりが日本ナンバーワンのボディビルダーを決める日本選手権だ。そこに出場し、ファイナリスト(トップ12)まであと一歩及ばなかったが、確実に爪痕を残した。

松本はその後、日本マスターズ選手権でオーバーオール優勝した土金が出場しないことにより、11月3~8日でスペインのサンタスサナで開催されたIFBB主催の『世界ボディビル選手権』『世界クラシックフィジーク選手権』に出場し、ボディビルマスターズで優勝、クラシックフィジークマスターズ2位という快挙を達成した。

そんな素晴らしい2021年シーズンの締めくくりをした松本の、今年の動向を編集部は取材した。

松本の今年の出場を狙う大会は、日本クラス別選手権と日本マスターズ選手権。今シーズンは仕事が忙しくなり「練習時間がそんなにないのでトレーニングできる日は集中力を高め、かつ疲労し過ぎないこと。常に全身の血流を高めるトレーニングを行う」と話す。

また、過去に右の大胸筋断裂するケガもしている松本。そういった経験も踏まえ「ケガをしないこと、無理をし過ぎないこと、回復をしっかり行うことに取り組みます」と、今シーズンの方策を意気込んだ。

仕上がりと全身のバランス、ポージングに定評のある松本は、昨年はジャパンオープン選手権で優勝して勢いが付くと感じられたが、実はそうでもなかった。日本クラス別選手権に向かって失速したのだった。しかし、その後すぐに行われた日本マスターズ選手権で再び仕上がりを良くしていきクラス優勝。その後の日本選手権でもファイナリスト直前など、昨シーズンは長い期間ながら、良い成績だった。

「昨年と変わらないハードさなので上手に乗りきりたいと思います。また、水抜きをせず丸く、かつハードに仕上げる。失速しないことに気をつけます(笑)」と、昨年の失敗を踏まえ、今年のテーマを語った。最も狙っているタイトルは、昨年は日本選手権6位の嶋田慶太が優勝した日本クラス別選手権75㎏以下級だ。

(取材・文:FITNESS LOVE編集部)

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