コンテスト mens

かつて世界の舞台に立った大学生が社会人に。「もう一度日の丸を背負いたい」覚悟を決め、新たなステージへ挑戦

辻大成さん(撮影:中島康介)学生の頃は十分にトレーニングが出来ていたのに…。社会人になると、忙しさからトレーニングをやめてしまう人は少なくない。今回は、社会人になっても上手く時間管理してトレーニングを継続し、コンテストでもハイレベルな結果を出している辻大成(つじ・たいせい/25)さんに話を聞いた。多忙な中でも早起きしてトレーニング時間を確保する辻さんには、過去の忘れられない経験があった。

【写真】出勤前の2時間半のハードトレーニングで発達した全身

辻さんは大学生の時にトレーニングを始めた。

「19歳の時にトレーニングを始めました。最初はフィジーク競技にのめり込み、オールジャパンJrメンズフィジークで2位、一般の部176cm以下級で5位となり、国際大会にも出場しました。学生時代はトレーニングが生活の中心にあり、十分にトレーニングできていました」

その後社会人となった辻さん。初めの頃は多忙でまともにトレーニングができなかったという。

「社会人になりたての頃は、かなり仕事が忙しくてトレーニングはまともにできませんでした。勤務時間も長かったため、思うようにトレーニングできないフラストレーションのようなものは溜まっていましたね。現在は仕事を変え、継続的にトレーニングができるようになりました」

現在の時間管理法を聞いた。

「トレーニングは基本、朝に行います。朝5時に起きて、そこから軽く食事を取りストレッチで身体をケアしつつ、ジムが開く7時ジャストにそのままスタートできるように逆算して行動しています。食事を取るタイミング、サプリメントを摂取するタイミングなども、全て朝のトレーニングで最大のパフォーマンスを出すために逆算してタイミングを決めています。なので、22時には寝るようにしていて、7時間は睡眠時間を確保するようにしています」

朝の時間を有効活用し、継続的にトレーニングする環境を整えている辻さん。ではなぜ、そこまでの情熱を燃やし続けられるのだろうか。

「大学生の時にフィジーク競技で世界選手権に派遣され、日本を背負って闘うことへのやりがいや世界の舞台から受ける刺激が忘れられませんでした。『絶対にもう一度あの舞台に立ちたい』と思っていたので、トレーニングをやめようは思いませんでした。以前はメンズフィジークというカテゴリーで国際大会を経験したのですが、次のステージとしてクラシックフィジークというカテゴリーで世界で戦いたいと思います。その実現のために徹底的に準備しています」

過去に見た日本を背負って戦う経験が心の中に深く刻み込まれていた辻さん。新たなステージで、再び日本を背負うことを誓った。

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取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中島康介

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