昨年、ベストボディ・ジャパンが主催するモデルジャパンでコンテストに初挑戦し、千葉大会、宇都宮大会、東京大会でいきなりのグランプリ3冠獲得。その後の横浜大会で準グランプリ、昨年11月の日本大会では6位入賞と、コンテスト1年目ながら多くの大会で結果を残してきた小川裕加(おがわ・ゆか/37)さん。過去の経験から「努力は裏切らない」と知った小川さんが行っていることや、習慣化するための工夫とは。
【写真】小川裕加さんが作り上げた細いウエスト&引き締まったビキニ姿
「努力は裏切らない」。実体験から学んだ現在の礎
「コンテスト初年度で、3大会連続グランプリを獲得でき、特に一番規模が大きいと言われていた東京大会でグランプリを獲得できたので、とても順調な滑り出しでした。ただ昨年11月の日本大会では6位という結果で、コンテスト1年目ながらトップ10に選んでいただけたことはとてもありがたいことなのですが、もっと上を目指していたのでとても悔しくてへこみました」
小川さんは自身の挑戦が周りに影響を及ぼしたことが嬉しかったと語った。
「コンテストに出場して失うものもありましたが、それよりもたくさんのことを獲れた挑戦でした。周りの友達は、私が頑張っている姿を見て『自分もこれを頑張る!』とモチベーションを上げてくれていたことや、友達の友達までもが私の姿を見て、褒めてくれたり新しい挑戦をしていたりと、少しでも周りに影響を及ぼせたことが嬉しかったです」
そんな小川さんだが、「努力は裏切らない」と心の中で繰り返し思いながらこの1年間取り組んできた。その裏には学生時代のある経験があった。
「薬剤師国家試験への準備期間はとても辛かったのですが、あの時の経験が競技に取り組む上での礎になっていると感じます。国家試験に一度失敗してしまって、1年間予備校で勉強漬けだったんです。朝から夕方まで授業、その後はずっと自習という日々でした。その生活を1年続け、結果合格することができました」
「手に職をつけたいと自分でも考えていたことと、祖父の強い希望もあり、薬剤師になりたかったので、毎日勉強をして自分の力で資格をつかみ取ったときはすごく達成感がありました。そのとき、『努力は裏切らない』と実感しました」
この成功体験が、小川さんの中で大きな転機に。
「この経験から、挑戦するときはギリギリまでもがいて努力するようになりました。今回の競技でも、コンテストの1日前、1時間前でも身体が良くなると信じてギリギリまで努力をして臨んでいました。筋トレや食事管理などの日ごろの努力は当たり前に行いますが、それ以外の面でも、例えばヘアスタイルやメイクを徹底的に追究。何度も美容院に通い、細かなところまで見られ方を意識して研究しました。メイクも同様です。またアクセサリーや所作の一つひとつについてもコンテストの直前でも目に見えて変化させられる点でもあるので、ギリギリまでこだわって最良のスタイルを追求するようにしました」
真夏でもお腹にホッカイロ!?
「減量期は、朝起きたらすぐにすっぴんのままジムへ行き(笑)、1時間ほど有酸素運動をします。その後食事を取り、そこから仕事や筋トレを行っていました」
「減量食は、朝は有酸素運動後にプロテインやバナナ、オイコスのヨーグルトを食べ、昼にオクラ納豆ご飯を食べたり、オートミールを食べていました」
過去には便秘に悩まされた経験も。
「コンテストに出始めた時期に一度、すごく便秘になってしまったんです。減量が捗らなくなり、そこから腸活を始めました。水溶性食物繊維が多く含まれている野菜を食べたり、水を1日に2~3Lとたくさん飲むようにしました。それで便秘はかなり解消されましたね」
お腹を表面からも温め、内臓の動きを良くした。
「また、内臓を温めるために、真夏でもお腹にホッカイロを貼ったり、腹巻きを巻いていました(笑)。お腹周りを温めて、さらにお腹周りのストレッチをすると腸にもいいし肋骨の動きも良くなるんです」
肋骨を締めてくびれを作るためにエクサイズを継続した小川さん。そこには小川さん流の習慣化する工夫が。
「特に日本大会前は、『筋肉ではなく、骨から変えたい!』と思ったので筋トレと機能改善のエクサイズを半々くらいにしていました。具体的には肋骨周りのコンディショニングを強化し、しっかり肋骨を締めることができるように意識しました」
「1日の終わりにコレをやる!と目標を立てても、その日の疲れ具合によっては妥協してやらない日も出てくると思うんです。なので私は毎朝、ベッドから起き上がる前に横たわったままドローイン(※)を行うようにしていましたね。加えてお腹周りのストレッチもしてあげることで、肋骨を締めやすくしていました」
(※お腹を凹ませたり膨らませたりする動きで、インナーマッスルを鍛える体幹トレーニング)
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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影(MJ東京大会):田中郁衣 写真提供:小川裕加
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