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黒髪をなびかせヒップを魅せる新人ビキニ選手「もともと万年ダイエッターでした」【筋肉道Vol.75】

安藤菜々美さん(ゴールドジムJAPAN CUPビキニ35歳未満158cm以下3位)トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、2022年12月3日(土)に開催された「ゴールドジムJAPAN CUP」の「ビキニ35歳未満158cm以下級」3位の安藤菜々美(あんどう・ななみ)さん(27)。

【写真】サラサラな髪をなびかせ美尻を魅せる安藤菜々美さん

「もともと中学では水泳、高校では陸上競技(七種競技)をしてましたが、トレーニングを始めたのは2018年からでした。『サマスタ(Summer Style Award)』に出場した友達の姿をSNSで見て、トレーニングを頑張れば私もこうなれるかもしれないと思ったのがきっかけです」

友達の影響でトレーニングを始めた安藤さんは、2019年にJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)のビキニフィットネスに初挑戦。しかし、大会当日まで思うような仕上がりを出せなかったという。
「無我夢中で高重量のトレーニングをして有酸素も何時間もやって、自分の中では頑張っていたのですが、全然ビキニ(選手)の身体ではないし理想には程遠い身体で出場してしまい、『悔しい』より不甲斐なく『恥ずかしい』という結果でした。なので、しっかり身体づくりをして必ずリベンジしようと思っていました」

2020年、2021年は新型コロナウイルスや転勤の関係でトレーニングを中断していた安藤さん。しかし、神奈川県への転勤が決まった2022年にトレーニングを再開することに。
「転勤先はトレーニングやポージングなどのトップ選手に教わることができる環境であることに気づき、次は大会で優勝を目指そうと思いました。2021年にビキニデビューされてからずっと注目していた片岡彩香選手がパーソナルトレーニングジム『BEYOND(ビヨンド)』でトレーナーをされていることを知り、すぐに連絡して通い始めました。食事は3食しっかり栄養のあるものを食べることを意識して行い、片岡さんにアドバイスをもらったり、PFCバランスやトレーニーの食事をYouTubeで勉強しました。P(タンパク質)は鶏むね肉や卵、鮭、納豆、プロテインから。F(脂質)はナッツ類や卵、アボカドから。C(炭水化物)は玄米、オートミール、フルーツから摂取していました」

普段は公務員として24時間勤務が多いという安藤さんは、出勤前に早起きしてトレーニングや有酸素運動、ポージング練習を行っていた。
「忙しくても『できない』って思うのではなく、どうすれば時間が取れるかを毎日考えて過ごしてました。24時間勤務の際は『トレーニングオフの日』にして、前日や休日にダブルスプリットでハードにトレーニングを行っていました」

2022年、初戦は10月開催の「2022湘南ボディビル・フィットネスオープン大会」。ビキニフィットネスで見事2位を獲得。自信をつけた安藤さんは、12月開催の「ゴールドジムJAPAN CUP」に出場し、ビキニ35歳未満158cm以下級で3位と優勝は逃したものの、トレーニングを再開して1年足らずとは思えない好成績を獲得した。
「トレーニングでは対象筋をしっかり収縮とストレッチをさせることを意識しています。セット間に、頭と筋肉を繋ぐイメージでポージングを行っています。食事は小麦や人工甘味料、良質な脂質以外は極力摂らないように気をつけています。また、減量末期に体重が全然減らなくて数字に囚われすぎて病んでしまいそうだったので、体重を測るのを止めました。数字ではなくて見た目が大事なのだと気づき、止めるのを辞めてから自分の身体とより向き合えるようになりました」

2023年は「オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス」への出場を目標にトレーニングに励む安藤さん。
「今年はオールジャパンに繋がるJBBFの地方大会に出場しクオリファイ(出場資格)を獲得したいです。そして、憧れの選手である小谷野彩香選手や佐野愛美選手と同じステージに立ちたいです。私はもともとは万年ダイエッターでした。ただ単に『痩せたい』というおおまかな目標では私は頑張れなかったんです。だから『大会に出場する』、そして『優勝する』という明確な目標や期間を設定し逃げ道を作らないようにし、理想の自分になるためにコツコツ努力する忍耐力が大事だと思いました」

安藤さんが憧れのトップ選手たちと戦う姿が楽しみだ。

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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