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パンパンに張った筋肉の塊!“豆タンク”杉中一輝がボディビルで急成長を遂げた理由

2022年、ボディビル界で最も注目を浴びているといっても過言ではないのが、杉中一輝選手(23)だ。“豆タンク”の愛称でも知られ、今年は日本ジュニア選手権、愛知県選手権を制覇し、ジャパンオープン2位、日本選手権9位と好成績を残し、一躍トップボディビルダーに名を連ねた。身長158cmと小柄ながら、仕上がり体重72kgとパンパンに詰まった筋肉は話題を呼んだ。

杉中選手の「脚」のトレーニングは自身のYouTubeチャンネルで配信されている通り、絶叫しながら……。1回のトレーニングに懸ける思いは強い。
「僕は毎回、トレーニングは試合だと思っています。スクワットは4から6発と決めていたのに、それが挙げられなくなったということは試合に負けたのと一緒です」(IRONMAN2022年11月号より)

【写真】絶叫しながらの杉中一輝選手の脚トレとパンパンに詰まった筋肉

回数だけでなく、可動域も重視する。
「以前の僕は可動域が狭かったり、パンプ重視に走ったりもしていたのですが、木澤(大祐)さんに『同じ可動域で重量と回数を伸ばしていかないと筋量が増えたかどうかが分からないだろ』と指摘され、そこから全種目で可動域を意識するようになりました。例えばハックスクワットだと下のストッパーに当たってから完全に膝を伸ばしきるところまで、ベンチプレスだとバーを胸につけて肘を伸ばし切るところまでで一発です。これは“試合”なので、そうした明確なルールが必要になります。ルールを破ったレップは、一発にはカウントしません」

「(トレーニングを)楽しいと思えているうちは、まだ本当のトレーニングができていない」という愛知県の先輩ボディビルダー・松尾幸作選手の言葉通り、杉中選手は「脚のトレーニングに関しては、なんなら嫌いという感じです(苦笑)。脚のトレーニングではセットに入る前は心臓がバクバク鳴るほどの緊張感があります。この緊張感はこれからも維持し続けたいです」と試合さながらの緊張感をもってトレーニングに臨んでいることを明かした。

ゆるキャラのような「豆タンク」という愛称で呼ばれる杉中選手だが、決してトレーニングの内容はゆるくない。日々のトレーニングに対し、真摯に向き合う姿勢が急成長の要因になっているのは間違いない。

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文:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介(大会)、上村倫代(トレーニング)

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